脛骨内側遠位部の疲労骨折を疑われる一例

こんにちは  お盆休みは8月11日(木)~14日(日)になります。

この時期、高校1年生の疲労骨折が増えます。骨端線が閉鎖する15~16歳に多発しやすくなります。

夏合宿でも40キロ走/日を3から4日すると骨の修復が破骨を上回るので、体力のない子は注意が必要です。

特に臀部やハムストリングスが弱く、ここで地面をとらえる感覚が乏しい子はしっかり体幹や臀部を補強して欲しいです。

 

症例  患者 16歳 中距離選手 

中三の頃からシンスプリントに悩まされ、今年7月上旬に脛骨内側遠位部(内くるぶしのやや上側)に限局性の圧痛が著しく、

歩行時にも痛み有り。脛骨の近位部を叩いても患部が痛いという訴えで、所見を煮詰めるためにエコーの観察をしてみました。

 

画面中央の骨皮質が太く白く写り、少し盛り上がっていましたのでかなり疑わしく感じました。

医科への紹介を勧めましたが、大切な大会が控えているとのことで、トレーニングを継続されました。

試合終了し2週間後、かなりの痛みになり、医科へ行く決心がついたようです。

2週間前の画像と比べて、骨皮質か骨膜かはわかりませんが大きく盛り上がっています。

レントゲン検査は以下の通りです。

整形外科医の診断の結果は・・・・

骨膜の肥厚があり、疲労骨折の疑いがあるというご判断でした。

疑わしきものは、医師の判断を仰ぎ説得力ある説明を受ける様に勧めるのが当院のスタンスです。

整骨院としてストップをかけられるゲートキーパー(門番)でありたいと思います。  和辻慎吾