疲労骨折のエコー画像の経時的変化

こんばんは  今日は久しぶりにいい天気になり整骨院のワックスがけをし、鵯越墓園にも先祖に会いに行って供養とスッキリした1日になりました。

前回の「硬いサーフェスのロードを走るため当然、貧血になりやすく、その理由は足の裏で赤血球を潰すとのことでエビデンスの有る話なのか調べてみます。」の自問ですが、きちんと調べておらず、これは溶血性貧血に起こる現象で鉄欠乏性貧血とは別物のようです。ちょっと難しい話のようです。私のように医学的基礎知識がないと疾患を読み取るのが困難です。

貧血で走れない女子ランナーがたまに来られるので血液検査をしなくてもヘモグロビンが分かる機器を取引先の伊藤超短波さんが取りあつかっていますので、将来導入したいと考えています。

 https://www.medical.itolator.co.jp/product/astrim-fit/

 

表題の疲労骨折のエコー画像の時間経過による見え方の変化です。

17歳 男子 短距離選手 発症3月上旬  来院3月中旬頃 

《理学所見》

 1.腓骨の外くるぶしの上5センチ位に限局性の圧痛有り  

 2.歩行時に強い痛みが急に出た

 3.エコー画像は疲労骨折が疑わしい

初検時は骨膜が浮いている後光サイン(+)

白い骨皮質の上が黒く写ることを後光サインといいます。

  

螺髪サイン(+)…骨を輪切りする方向からみると大仏さんの頭のようにデコボコしています。疲労骨折の所見によく見られます。

通院1週間後…真っ黒だった骨皮質の上がモヤがかかった変化が見られます。透亮期の骨膜仮骨像と推察出来ます。腓骨は仮骨の出るのが遅いので、x線での診断は難しいと最新の医学書に記載しています。  

通院約2週間後…はっきりと仮骨形成が観察できます。しかし、エコーで見える骨の隆起=疲労骨折とは限りません。骨髄炎や骨軟骨腫、最悪は骨肉腫もあり得ます。エコーは拡大して見え分解能が高いと言われますが、ダイナミックに写るので注意が必要です。診断は医師に委ね、施術の判断材料にするように私は心掛けています。

 

この時期にようやく医師に診察でX線検査を受けました。赤い⬅の部位で疲労骨折の診断が出ました。

 

そして通院約1か月後…骨が大きくアーチ状に盛り上がり硬くなってきたように感じます。

通院約2か月後…ガタガタとした形状になり治っていきました。

こういうふうに身体の内部が見渡せるエコーを勧めてくれた植田正樹先生に感謝します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2年前の近畿学術大会の抄録です。近畿学術研究会  抄録確定版