手首の骨折
40代男性。滑る路面で脚を滑らせ、1ヶ月のうちに2度も手をつき受傷。大きな転位が無く医科には行かずに当院のシーネで固定(約1ヶ月)
骨を輪切りに(短軸)で観察。骨表面の途絶部位を観察します。
2度も手をつくとやはり多発されています。患者さんはエコーの僅かな超音波が「痛い痛い」と仰っていました。
赤と青でチラチラと線香花火の様になっていますが、これはドプラ反応といい、毛細血管が傷を修復している事を示唆しています。
正式には血流のスピードが正常の血管とは異なる血管をとらえています。
先に損傷した方は仮骨が盛り上がってきています。
ハンプsignが出ています。
骨の表面から奥に血管が出入りして修復しています。
青は向かってくる血管で、赤は離れていく血管です。
肋骨骨折
80代女性。転倒しベッドのフレームで背側肋骨を強打。骨粗鬆症も有り骨折特有の圧痛が著しい為、エコー撮影後提携医科に紹介。
第9肋骨の骨折と診断。3週間のバストバンド固定。
指の裂離骨折
40代女性。バスケットボール中に小指を突き指、手の平がわの第2関節に屈曲制限。腫れは少しでしたが、指が曲げられないと訴えたのでエコー撮影後提携医科に紹介。
掌側板損傷と裂離骨折と診断。医科の方で約6週間のキャスト固定と隣りの4指とバディ固定。
エコーは動かしながら損傷部位が把握できるのでメリットが大きいです。
第2関節を曲げる筋肉(浅指屈筋)は左右に2股にわかれます。
外傷施術の効果
外れた関節やずれた骨を元に戻す事を整復といいます。途絶した靭帯や筋肉を寄せて固定してつなげる事が私たちの本業です。