疲労骨折かシンスプリントか判断に悩む一症例

こんにちは しばらく更新をサボっていました。

今日は神戸地区駅伝がありました。

結果は以下の通りです。http://www.haaa.jp/~kobe/2021/16eki/index.html 

24日(日)にアップされると思います。

 

表題の件ですが、高1女子 長距離部員 やはり疲労骨折は16歳が疫学的に最多です。

理由は骨の成長が終わる頃に練習強度が上がるためとよく言われます。

結論から申し上げますとこの子は疲労骨折ではありませんでした。

令和3年3月、左脛骨下1/3付近に痛みを訴え、限局性の圧痛(+)圧痛から離れた部位を叩くと痛み(+)

階段の昇降時痛(+)手で触って分かる位のマウンド状の骨の盛り上がり(+)

エコー画像の後光サイン(+)皮質の隆起=ハンプサイン(+)ドプラー(+)

これらの所見は、疲労骨折の可能性高いので整形外科にMRI確定診断をオーダーをお願いしました。

今年1月に喘息、体重減少も背景もあります。

 

エコー画像 患部の骨の盛り上がりの上側が黒くなり骨膜が浮いています。

患部に凄い血流反応が見られました。

 

x線では赤丸の所に骨膜反応が見られますが、しかしMRIでは高信号変化は見られない

との事で疲労骨折には至らない症例でした。しかししばらくは安静(荷重は生活する

最小限に抑える)と言われた症例でした。過去に大きく丘状に盛り上がる症例で疲労骨折と

診断された経験が2例ほどありましたので今回も疑いましたが、大丈夫で良かったです。